NPO法人国際病院認証支援機構
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理事長挨拶

理事長 落合慈之

人は誰でも、自分が病に陥れば、その時点で最も適切な医療を安全に受けたいと願う。患者のその思いを知るからこそ、医療を提供する側も、その患者に最も適した医療を安全かつ効率的に施したいと願う。

極めて単純な原則である。しかし、極めて単純な原則であるからこそ、心ある医療職は、果たして自分達が提供している日々の医療がこの原則に叶っているか否か悩むことになる。

その時に求められるもの。それこそがピアレビューといった視点ではないだろうか。心ある仲間による批判の目と言っても良い。

病院機能評価を受審しようとする医療機関は決して少なくないが、それら医療機関における受審動機もまさにこの点にあると思われる。

社会のあらゆる事柄に国際化が求められる今日、上述の極めて単純な原則も国際的評価基準に立脚している必要がある。現在、この意味で、広く国際的に受け入れられている病院機能評価の一つが米国シカゴに本部を有するJoint Commission International (JCI) によるものである。認証を目指して全組織的に取り組むこと自体が病院の恒常的なシステム改善を招き、医療の質・患者安全の向上に直結するとされるからである。

本NPO設立の趣旨はJCIのような国際標準に共感し、自院でもJCI認証取得を目指そうという医療機関に対し、その準備のための活動を積極的に支援することにある。設立メンバーの多くは自身が所属している病院においてJCI認証取得に関わった経験を有している。効果的な支援を提供できるものと確信する。

NPO法人国際病院認証支援機構
理事長 落合 慈之