JCIのような国際標準に共感する医療機関に対し、準備のための活動を積極的に支援します。
i-HASA(NPO法人国際病院認証支援機構)
2025.02.10   2025年2月8日(土) 第9回 i-HASAセミナー

本セミナーは盛会裡に終了しました。ご参加いただき、誠にありがとうございました。

配布可能な講演資料もありますので、ご興味のある方はメールにて(ihasa@thcu.ac.jp)ご連絡ください。
2025.01.06   2025年2月8日(土) 第9回オンラインセミナー プログラム・抄録のご案内

第9回オンラインセミナーのプログラム・抄録についてご案内いたします。
医療DXに取り組まれる予定の医療関係者各位には貴重なセミナーになると思いますので、奮ってのご参加をお待ちしています。

テーマ : 医療のⅮX化と医療安全・品質保証

開催日時: 2025年2月8日(土)13:00〜15:25

開催形式: オンライン講演会(Zoom)

参加費 : 5,000円(税込)※納付された参加費は、原則としてお返し致しませんので何卒ご了承ください。

申込方法: https://forms.office.com/r/sLbbsNz3um  ←こちらのURLからお申込みください。   

プログラム:

13:00~13:05 開会挨拶 落合 慈之(i-HASA理事長)

13:05~13:35 基調講演

 「医療DXの推進について」 
    脊古 裕太 氏(厚生労働省医政局 参事官(特定医薬品開発支援・医療情報担当)付 医療情報室 室長補佐)

 令和4年6月7日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2022」において、「全国医療情報プラットフォームの創設」、「電子カルテ情報の標準化等」及び「診療報酬改定DX」の取組を行政と関係業界が一丸となって進めるとの方針が示された。医療・介護分野でのDXを通じたサービスの効率化・質の向上を実現することにより、国民の保健医療の向上を図るとともに、最適な医療を実現するための基盤整備を推進するため、同年10月に総理を本部長とする医療DX推進本部が発足し、その後、令和5年6月に、医療DXに関する工程表が策定された。現在、政府において工程表に則り取組が進められているが、本演題では、医療DXに関する厚生労働省の最近の取組みについて紹介する。
 
 「医療安全施策の動向」
    植田 瑛子 氏(厚生労働省医政局地域医療計画課医療安全推進・医務指導室 医療安全対策専門官)

 2001年に厚生労働省に医療安全推進室が設置され、医療安全対策検討会議における議論等を踏まえて、エラーを非難するのではなく、個々の質を高めるとともにシステム全体を安全に設計するという観点から各種の施策を講じてきた。最も優先的な課題である医療機関の医療安全については、医療法による全医療機関への医療安全管理体制確保の義務化や、人員配置等の充実した医療安全体制を有する医療機関への診療報酬加算等の施策により推進してきた。また、医療安全管理者の業務指針・養成指針の整備等、医療安全を担う人材の育成も行ってきている。さらに、国レベルで事故等の情報を収集・分析して再発防止へと繋げるシステムとして、医療事故情報収集等事業及び医療事故調査制度を実施しており、多くの医療安全情報や提言が発出されてきた。講演では、患者を含む全関係者の医療安全に向けた協働のための厚生労働省の取組を含め、近年の医療安全施策の動向を解説する。


13:35~14:05 講演1

 「全国医療DXアンケート結果より見える!現場の声と改善すべき業務プロセス」
    新井 洋司 氏(医療トレーサビリティ推進協議会 事務局長)

 このたび、全国で初めて「地域別/医療職別 医療DXアンケート調査」を実施しました。本調査では、医療現場が直面する課題やニーズを把握し、改善すべきプロセスごとの現場の声を収集。それを基に、生成AIを活用したデータ分析も行いました。これにより、医療現場における働き方改革に役立つ具体的なアイデアを提供することを目指しています。さらに、当日は地域公開データを活用した病院運営改善の事例もご紹介いたします。本セッションが、医療現場でのDX推進に向けた新たな視点を提供する場となれば幸いです。 *参考 医療職のためのDXサイト(医療DXアンケート結果)
      *医療職の方は無料公開中 https://www.medical-s-p.com/questionnaire


14:10~14:40 講演2

 「医療DX 当院の取り組み -すべての人にDXを-」
    森崎 裕 氏(NTT東日本関東病院 整形外科主任医長 兼 医療DX推進室長)

 本講演では、医療DXの定義や政策背景、事例紹介、そしてDX推進における要点と課題についてお話しします。具体的事例として、当院におけるDXの歩みや、各部門の役割、DX施策の実施状況について紹介します。
 当院では20年以上前に電子カルテを導入し、COVID-19対応やM365-E5の導入、DX病棟開設などを契機にDXが加速しました。M365-E3の導入により、スタッフ間のコミュニケーションにおいてチャットが多く用いられるようになり、ペーパーレス化、業務の効率化が進みました。また、各種アプリなどの内製化も可能となり、ボトムアップでのDX施策の実現ができるようになりました。DX病棟にはスマート薬品庫、各種自動入力端末、病棟間ホワイトボードなど様々なシステムが導入され、業務負担軽減とパフォーマンス向上を達成しました。電子カルテなどから情報を自動収集して発報する早期警戒システムは全病院に拡大され、患者安全と医療スタッフの負担軽減に貢献しています。


14:40~15:20 講演3

 「進化するAIとの付き合い方~NTTが研究開発する生成AIやIOWN等の先端技術が果たす役割~」         
    木下 真吾 氏(日本電信電話株式会社 執行役員 研究企画部門長)

 chatGPTの登場によって始まった生成AIの進化は、とどまることを知らず、さらなる高性能化、大規模化へと向かっている。それに伴い、さまざまな産業分野のDXも加速度的に進化している。一方、生成AIの大規模化は、大量のGPU を動かすためのエネルギー問題や膨大な開発コストを要する生成AIの米中集中など経済安全保障の問題も招いている。
 NTTでは、こうした課題を解決すべく、チップ内部まで光技術を適用することによって、超高速・超低遅延・超低消費電力を実現する次世代ICT基盤IOWNとNTT独自の小型軽量な生成AI tsuzumiの研究開発を進めている。本講演では、生成AIの技術動向、IOWNとtsuzumiの紹介、医療DXへの適用例、さらにAGIへと進化するAIとの対峙方法などを中心に紹介する。


15:20~15:25 閉会挨拶 折井 孝男(i-HASA理事)

※ プログラムは予告なく変更になる場合がございますので何卒ご了承ください。

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2024.11.25   2025年2月8日(土)第9回 i-HASAセミナーのご案内
 
 2022年9月に発足した「医療DX令和ビジョン2030」厚生労働省推進チームによれば、医療DXとは 「保健・医療・介護の各段階(疾病の発症予防、受診、診察・治療・薬剤処方、診断書等の作成、診療報酬の請求、医療介護の連携によるケア、地域医療連携、研究開発など)において発生する情報やデータを、全体最適された基盤を通して、保健・医療や介護関係者の業務やシステム、データ保存の外部化・共通化・標準化を図り、国民自身の予防を促進し、より良質な医療やケアを受けられるように、社会や生活の形を変えること」 と定義されています。

 まさにその通りだと思います。しかしこの数年を振り返ってみるとき、我が国の医療DX化は本当にこの通り進んでいると言えるのでしょうか。確かにこの間の生成AIなどAI関連技術の急成長を背景に、健康関連グッズの開発や自動診断技術確立へ向けての動きなど、ベンチャー企業が主体ではありますが産業界から医療現場へ向けて医療DX化を呼びかける声が大きくなっていることは間違いがありません。でも、一方で、実際の医療現場において、その主体を担う患者や医療スタッフからの医療DX化に対する声や反応はどうでしょう。何となく、医療もDX化を求められているとは感じつつも、いかにも未だ準備不足。きっと誰かがやってくれる・・・といったところが実際で、今般の診療報酬改定で医療DX推進体制整備加算が登場したのを見て、慌ててその対応に追われているのが現実ではないでしょうか。

 i-HASAでは昨春のi-HASA・JCI合同セミナーにおいて、IT化が進む今日、これからの医療現場では “医療の質と安全”という従来からの課題にも、新たな分野としてサイバーセキュリティが付け加えられるべきことを指摘しました。しかし、今、改めて考えてみると、このことはサイバーセキュリティという1分野に限ったことではありません。医療のDX化には広い分野でIT化を伴います。DX化を進める限り、医療人はIT化が関与するその全分野にわたって、IT化に関連する長所と短所をその計画段階から認識しておく必要があります。

 今回のセミナーの主題を「医療のDX化と医療安全・品質保証」とさせていただいたのはこのような背景に負っています。これから医療DXに取り組まれる予定の医療関係者各位には貴重なセミナーになると自負します。奮ってのご参加をお待ちしています。


テーマ : 医療のⅮX化と医療安全・品質保証

開催日時: 2025年2月8日(土)13:00〜15:25

開催形式: オンライン講演会(Zoom)

参加費 : 5,000円(税込)※納付された参加費は、原則としてお返し致しませんので何卒ご了承ください。

申込方法: https://forms.office.com/r/sLbbsNz3um  ←こちらのURLからお申込みください。   

プログラム:

13:00~13:05 開会挨拶 落合 慈之(i-HASA理事長)

13:05~13:35 基調講演

 「医療DXの推進について」 
    脊古 裕太 氏(厚生労働省医政局 参事官(特定医薬品開発支援・医療情報担当)付 医療情報室 室長補佐)
 
 「医療安全施策の動向」
    植田 瑛子 氏(厚生労働省医政局地域医療計画課医療安全推進・医務指導室 医療安全対策専門官)

13:35~14:05 講演1

 「全国医療DXアンケート結果より見える!現場の声と改善すべき業務プロセス」
    新井 洋司 氏(医療トレーサビリティ推進協議会 事務局長)

14:10~14:40 講演2

 「医療DX 当院の取り組み -すべての人にDXを-」
    森崎 裕 氏(NTT東日本関東病院 整形外科主任医長 兼 医療DX推進室長)

14:40~15:20 講演3

 「進化するAIとの付き合い方~NTTが研究開発する生成AIやIOWN等の先端技術が果たす役割~」         
    木下 真吾 氏(日本電信電話株式会社 執行役員 研究企画部門長)

15:20~15:25 閉会挨拶 折井 孝男(i-HASA理事)

※ プログラムは予告なく変更になる場合がございますので何卒ご了承ください。

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2024.10.30   第9回 i-HASAオンラインセミナー開催のお知らせ
2025年2月8日(土)13時よりオンラインセミナーを開催予定です。
詳細が決まりましたらHPでご案内いたします。
2024.03.14   第8回 i-HASA・JCI合同セミナー基調講演の資料について
2024年2月3日(土)オンラインセミナーにて厚生労働省医政局による基調講演「我が国の医療安全施策の動向とサイバーセキュリティ」の資料(PDF)は、配布可能です。
ご希望の方は事務局(ihasa@thcu.ac.jp)までご連絡ください。
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